ブレットナー医学博士のインタビュー
医科学専門グループ(MWF)のリーダー
正統医学に携わる医師として、積極的にブルーノ・グルーニングの教えによる精神の道による治癒を取り入れるのはなぜですか?
今の時代において、すべての医師には患者を救う義務があると確信しています。しかし、大学で得る知識では、もはや足りないのです。医師としては患者を救う方法を、偏見なく探っていくべきだと思います。私がブルーノ・グルーニング交友会を知ったのは数年前です。過去の治癒報告を読んでみると、深刻な慢性の病気が自然に治癒しているものがあったので、ここで起こっている事実を黙って見過ごすことはできないし、そうしてはいけないと思いました。
ホリスティック医療や自然医学、スピリチュアル・ヒーリングの領域には他にも多くの手法がありますが、なぜブルーノ・グルーニング交友会を選んだのですか?
人にはそれぞれの優先順位があります。医師や自然療法士、その他の民間療法士が、それぞれの療法に携わりながらMWFに関わっています。ひとりひとりが目的を理解して関わらなければなりません。私自身にとってはこの教えが唯一の手段ではありませんが、もっとも有益なものです。それはこれがとてもシンプルな方法だからです。わかりやすくてお金をかけずに自分を救えるものを人々に提供することが私の目標です。そういったものが、今日の健康維持の手段として必要なものだからです。講演をして回るなかで、世界の貧しい国においてはとくに必要なものであると、私も仲間も感じました。講演会では人々に、ブルーノ・グルーニングの教えに沿ったHeilstromの取り込み方を説明します。その場で体にエネルギーを感じる方も多くいます。講演会の最中に初めての治癒を経験する人も見てきました。そしてその地域でコミュニティーができ、さらに大きな力をもち、自然と成長していきます。それは交友会が本当に人々の助けになるものだからです。
ブルーノ・グルーニングの教えを伝える医師として、あなたにとって特に重要なことは何ですか?
簡単さとお金がかからないということに加えて、自然であることと明快さが重要な点です。交友会に所属していようといるまいと、精神の道を通して大きな治癒を得ることはすべての人に開かれたわかりやすいものであり、複雑怪奇なものではないことを、私は繰り返し講演会で強調しています。ブルーノ・グルーニングも、別に目新しいことを言っているのではないということを繰り返し強調しています。つまりは、昔からある知恵を今の言葉に置き換えているだけなのです。この知恵こそが広く知られるべきものなのですが、すべての宗教同様、忘れ去られたりゆがめられたりしてしまったのです。パラケルススなどの昔の医師たちもこのことを知っていました。グルーニング氏はHeilstromを神が人に与えた高次の自然エネルギーと呼んでいました。この力には明確な法則があり、それを知る人はその力を取り込むことができるのです。交友会で起こる治癒を検証してみて、治癒力を受け入れさえすれば、その力が人の体に働きかけることができるということは、さまざまな事例から確認済みです。ここでとても重要なのは思考と感情です。精神の道から治癒を得ることは、ただエネルギーを取り込むだけではなく、治癒を求める人自身が行動を起こさなければいけないということです。たとえば、何かを嫌ったり妬んだりするような精神状態では健康になることは難しいのです。転換と浄化のプロセスがあることを人々に説明しなければいけません。痛み、下痢、発熱その他の体の反応を治癒課程において必ず起こるものとして受け入れることが難しいと感じる人は多いです。この道において再び健康を取り戻したい人は、自分自身の健康に対する責任というものを最終的に受け入れることを学ばなければなりません。加えて、医学的な治療を排除するものではないということも理解しなければなりません。「Heilstromで治すのだから、もう病院には行きません」と言って、すべての医療行為を拒むようなことはしないでください。そういう形で何かを要求することはやめてください。これだけは言っておきます。今もこれから先も、最終的に治癒は神様の贈り物です。
あなたは自分自身がヒーラーであると思いますか?
とんでもない!治癒させることができるのは神だけです。そう思うことがあれば、ブルーノ・グルーングの言葉を思い出さなくてはいけません。「私が治癒させるのではありません。神の力が救済と治癒をもたらすのです」。その言葉がすべてを物語っていると思います。体を治したいと思っている人は、Heilstromに身をまかせれば、神の助けによって自分自身で治癒を体験できます。わたしたちの仕事はその方法をただ教えるだけです。
なぜ医科学専門グループが設立されたのですか?
MWFにおいて、医師、自然療法、ヒーラー、看護師、精神科医、物理療法家など、ほぼ全ての種類の医療関係を代表する方たちと、私が協力できることは非常に光栄です。職業上互いに敵視するということもなく、自分の方が上だと思う人もいないので、互いに尊重しあい、仲良く協力しています。
医師や施術家によって組織される世界会合を開催することも私たちの仕事の一つです。一般の方対象の講演会が同時に開催されることも多く、講演会の主題が薬物依存の治癒である場合は、精神科医による講演も開催されます。他には交友会の中で起こった治癒をサクセスレポートとしてまとめたりもします。400を超えるあらゆる種類の医療関係者がこの領域の支援者として協力しています。作業グループでは、医師たちがレポートについて話し合い、できるだけ多くの事例について検証し文書化します。さらに、MWFの発行する内部向けの刊行物があり、それは11の言語に翻訳されています。いくつかの国では定期的に会合が開かれ、互いに経験したことを分かち合っています。MWFなくしては、今の世界的な体制を成立させることは不可能だったでしょう。
ブルーノ・グルーニングの教えは、新たな宗教ですか?
多くの人は、神や神の力のことを口にすると、教会や宗教団体だと思います。それほど自然なものと距離を置いてしまっているのです。本来は唯一絶対の医師である全能の神の存在を認識することは、すべての医師にとって当然であるべきなのです。私達医師や自然療法士は、神の手伝いをすることができるだけなのです。我々医療従事者が、神は存在し、日々の実践の中でも私達を助けるために働いてくれていることを再び体験することはとても重要です。ブルーノ・グルーニングの教えが宗教の枠にとらわれないものであるということを明らかにしておかなければいけないと思います。医科学専門グループでは、あらゆる宗教の医師が参加しています。イスラム教徒はイスラム教、キリスト教徒はキリスト教、ユダヤ教徒はユダヤ教の信仰を捨ててはいません。これに関しても、誰が誰より上かなどと考えたりはしません。宗教に関係なく、ただ一個人の集まりなのです。MWFの代表者が、イスラエルでの講演会を成功させ、ベツレヘムやヘブロンでも講演会を開催しました。その後しばらくして、イランのテヘランに行き、会期中に地元の医大でMWFの取り組みやブルーノ・グルーニングの教えについて講演しました。MWFはインドにもあり、そのなかには北京大学へ招かれた仲間もいます。
この治癒力にはカトリックやプロテスタント、イスラム教やユダヤ教の区別はありません。大切なのは人の心であり、善い行いをしようという意志なのです。
将来にどんなことを望みますか?
とくに近年は、同僚が世界で開催した講演会からも、ブルーノ・グルーニングの教えによる、精神による治癒にどれほど関心が寄せられているかがわかります。アメリカ、カナダ、東ヨーロッパやアジアの有名大学での講演会でも、何千人もの人が興味を示し、いずれドイツや近隣諸国でも大学での講演会開催の道が開かれるだろうと確信を持ちました。代替医療との建設的で開かれた関係を築くにはまだ時間が必要です。人を助けるのに、個人の観念的な違いなど重要なことではありません。今世界がするべきことは、一にも二にも助けること。そのためには、自然療法であれ、正統医学や精神からの治癒であれ、良いとされるものすべてを利用しなければなりません。