化学物質感受性 |
複数化学物質過敏症(MCS)からの救済
アデリン ワイス、ディーツェンバッハ(ドイツ)
良い考えで満ち溢れ、1975年に私が家族のための新しい家を大きな喜びをもって計画した時、致命的な運命が私たちを待ち構えているとは考えもしませんでした。建築技師として、私は自分の知識を活用したいと思い、仕事に着手しました。自然の産物である木材は私にとっては重要であり、ゆえに私は約150㎡の木製の天井を取り付けました。建築基準DIN68800は全ての構造用木材部品に防腐剤を施した商業木材を用いるよう規定していました。私は自分が習ってきたことを夢にも疑っていませんでした。防腐剤が昆虫や真菌を防ぎ、殺すために含んでいる有毒物質は、私たちにとっても死刑を意味するということに私は気づきもしませんでした。PCP、リンデンおよびそれに付随するダイオキシン類は汚染物質であり、人間、動物、植物およびすべての多孔質物体に吸収された後も数十年間、ガスを放出し続けるという特性があります。ひどい健康上の問題や生活空間の汚染を招く可能性があります。
多重化学物質過敏症(MCS)からの治癒
I.ロッテス(68), バイロイト(ドイツ)
20年ほど前、居間の壁を塗装していると、酷い息切れを引き起こす気管支の収縮に気がつきました。症状はとても酷く、すぐに塗装を止め、塗装業者を雇わなければならないほどでした。問題がすぐに生じるため、塗装中、私は部屋に入れませんでした。この問題はその後、他の場合、例えば靴屋でも起きました。靴の購入は常に素早く行わなければなりませんでした。さもなければ、私は靴を買わずに店を出なければなりませんでした。靴を買った場合は履く前に、常に数日間は新鮮な空気にさらさなくてはなりませんでした。その後は通信販売で靴を買うことで、デパートの革製品売り場に行く事を回避しました。財布やハンドバッグが必要な時は、主には息切れでしたが、目の火照り、時には鼻血やめまいといった問題が、革製品に触れたり開けたりすると、すぐに生じました。